『221日目、リハビリ、抗がん剤治療』

1)病状、及び症状

 

『左脛骨の平滑筋肉腫』

 

 

2)治療方法・リハビリとその内容

 

抗がん剤治療再開し始めて、約2か月目です。

 

抗がん剤治療の再開の目的は、手術で切除した腫瘍の他に、画像では確認できない小さな腫瘍がある可能性がある為。そして、転移を防ぐ為に、手術後にも抗がん剤治療を行います。

 

 

抗がん剤(アドリアシン+イホマイド)を投与

 

□アドリアシン・・・製造会社は、先発医薬品が、協和発酵工業株式会社、ニプロファーマ株式会社の2社。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、日本化薬株式会社、サンド株式会社の2社。

効果があるとされるのは、悪性リンパ腫、肺がん、胃がん、胆嚢・胆管がん、膵臓がん、肝臓がん、大腸がん、乳がん、膀胱がん、子宮体がん、骨肉腫、多発性骨髄腫、各種の小児がん、悪性骨軟部腫瘍、悪性骨腫瘍、多発性骨髄腫、小児悪性固形腫瘍。

 

副作用は、吐き気、嘔吐、脱毛、骨髄抑制(骨髄の働きが低下し、赤血球、白血球、血小板の数が減少)、心不全、不整脈、心筋障害、出血、食欲不振、口内炎下痢、血管痛、静脈炎、心機能障害が報告されいます。

 

※保険適用されます。

 

 

□イホマイド・・・製造会社は、シオノギ製薬株式会社の1社。

効果があるとされるのは、小細胞肺がん、前立腺がん、子宮頸がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫、悪性骨軟部腫瘍、小児悪性固形腫瘍、乳がん。

 

副作用は、吐き気、嘔吐、脱毛、倦怠感、出血性膀胱炎、骨髄抑制(骨髄の働きが低下し、赤血球、白血球、血小板の数が減少)、急性腎不全、間質性肺炎、心不全、不整脈、痙攣が報告されいます。

 

※保険適用されます。

 

 

アドリアシンとイホマイドはそれぞれ輸液ポンプを使用し、点滴と体内にあるCVポートを繋ぎ投与します。

投与する量と時間は、身長、体重、年齢、がんの種類などで変わってきます。

 

抗がん剤は、ほぼ無色ですが、アドリアシンは赤い色をしており、副作用が強く、特に吐き気、嘔吐が強く、抗がん剤の赤い色を見ただけで気持ち悪くなる人も居るらしく、見た目のイメージから「赤い悪魔」などと呼ぶ人も居るようです。

手術後の膝

 

 

 

リハビリ方法

 

メニュー1

①椅子に座る

②足首にウエイトを巻き付ける

③膝下のみをゆっくり上げ下げをする

 

メニュー2

片松葉杖歩行訓練

①松葉杖を使用(片方のみ)

②無理のない歩幅でゆっくり歩く

③左脚は全荷重

 

メニュー3

片松葉杖歩行訓練

①松葉杖を使用(片方のみ)

②階段を上がる

③階段を下がる

 

 

方松葉杖を初めて使う場合、怪我などをした使えない患側の脚の手で松葉杖を持って歩けば良いように思えます。しかし、これは間違っています。

 

下手をすると、松葉杖が滑った時、患側の脚に体重が全部掛かってしまうことがあります。これは、正常な脚を前に出す時、杖側にほぼ全体重が掛かり、その時、怪我をした脚は杖のそばにあり、とても不安定な状態になるからです。

 

方松葉杖の松葉杖の正しい使い方は、患側の脚とは逆の側の手で松葉杖を持ちます。そしてまず、正常な脚に全体重を掛けて、患側の脚と松葉杖を同時に前に出すようにします。

次に松葉杖の方に体重を乗せるようにして、怪我をしていない正常な足を前に踏み出します。

 

このようにすると、もし、途中で松葉杖が滑ったとしても、身体の重心は正常な脚側の上にあり、すぐに正常な脚で態勢を立て直せるのです。また、この時、患側の脚は杖から離れた位置にあり、身体全体の安定が良いです。

 

松葉杖の長さ

①脇の前面から床までの長さに5cm加える

②脇の前面から小指の外15cm,前15cmのポイントまでの長さ

③簡易的な方法として、一般成人では(身長−41cm)で対応できる

 

松葉杖の握りの高さ

①肘を軽く曲げた(30°)状態で握りやすい高さ

②脚の付け根(股関節)の高さ

 

 

  • 検査内容

 

『血液検査、尿検査、尿量検査、体温測定、血圧測定、血中酸素濃度測定

 

血液検査は、毎朝行います。

尿検査は、毎朝行います。

尿量検査は、尿が出る度に毎回、測定カップに全量入れます。

体温測定は、自分で毎日、朝・昼・晩に測定して、記入用紙に書き込みます。

血圧測定、血中酸素濃度測定は毎日、朝・昼・晩に看護師さんが測定してくれます。

 

 

血液検査では…問題なし

尿検査では…問題なし

尿量検査では…問題なし

体温測定では…問題なし

血圧測定では…問題なし

血中酸素濃度測定では…問題なし

 

尿量検査は、抗がん剤の副作用で腎臓障害予防の為です。

基本となるのは、十分な水分補給と尿量の確保です。これによって抗がん剤の排泄を促し、腎臓へのダメージを軽くすることができます。

トイレに尿量を測定する機械がありまして、尿が出る度に、測定カップに全て尿を入れて、機械にセットすると、自動で測定してくれます。

尿量が少ない場合には、必要に応じて利尿薬が使われることもあります。

大量の水分をとるのが不可能なときは、水分をとる代わりに電解質輸液の点滴で水分を補います。

 

□血中酸素濃度測定とはパルスオキシメーターと言う測定器です。パルスオキシメーターの指をはさむ部分は、発光部分とセンサーで構成されています。発光部分は赤色光と赤外光を発し、これらの光が指先を透過したものをセンサーで測定します。血液中のヘモグロビンは酸素との結合の有無により赤色光と赤外光の吸収程度が異なるので、センサーで透過光を測定して分析することにより、血液中の酸素量を測定することができます。

通常、血液中の酸素量は約96~99%ですが、一定レベルを下回ると、立ちくらみ・めまい・卒倒などの症状が起き、最悪の場合生命の危険がありえますので、重要な測定となります。

 

 

 

4)感想、思ったこと

 

抗がん剤治療の副作用の吐き気、嘔吐、倦怠感、が特に酷く、とても辛いです。

リハビリは、方松葉杖に慣れてきて、楽しくなってきました。

リハビリをしている時が、抗がん剤の辛さを唯一忘れることができる位、気分転換になります。

 

 

 

5)次の取り組み

 

リハビリを継続

抗がん剤治療を継続

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