『105日目、抗がん剤治療』

1)病状、及び症状

 

『左脛骨の平滑筋肉腫』

 

 

2)治療方法とその内容

 

抗がん剤(シスプラチン+イホマイド)を投与

 

□シスプラチン・・・製造会社は、先発医薬品が、日本化薬株式会社、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社の2社。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)がファイザー株式会社、日医工株式会社の2社。

 

効果があるとされるのは、睾丸腫瘍、膀胱がん、尿管腫瘍、前立腺がん、卵巣がん、頭頸部がん、肺がん、食道がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫、胃がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、中皮腫、骨腫瘍、子宮体がん、悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍、移行上皮がん。

 

副作用は、腎臓障害、吐き気、嘔吐、食欲不振、骨髄抑制(骨髄の働きが低下し、赤血球、白血球、血小板の数が減少)、聴力低下、難聴、耳鳴り、脱毛が報告されいます。

 

※保険適用されます。

 

 

□イホマイド・・・製造会社は、シオノギ製薬株式会社

 

効果があるとされるのは、小細胞肺がん、前立腺がん、子宮頸がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫、悪性骨軟部腫瘍、小児悪性固形腫瘍、乳がん。

 

副作用は、吐き気、嘔吐、脱毛、倦怠感、出血性膀胱炎、骨髄抑制(骨髄の働きが低下し、赤血球、白血球、血小板の数が減少)、急性腎不全、間質性肺炎、心不全、不整脈、痙攣が報告されいます。

 

※保険適用されます。

 

この2つの抗がん剤を交互に投与して、がん細胞の分裂を止め、やがて死滅させるのが目的です。

 

 

1日の流れは朝7時位に血液検査、体温測定、血圧測定、血中酸素濃度測定をします。9時前に先生方による回診があり、体調、検査結果に問題なければ、予定通り、投与の開始となります。

抗がん剤投与は10時位からスタートです。流れは、まず、CVポートに点滴の針を刺してルートを作ります。次に生理食塩水を流して血管にきちんと流れる事を確認する。

次に輸液ポンプで流量設定し、始めに、吐き気止めの薬を投与し、次に抗がん剤を投与します。最後に生理食塩水で洗い流して終わりです。

投与する量は、身長、体重、年齢、がんの種類、体調によって違うみたいです。

必ず、患者さんの名前の確認、2人の看護師さんによる薬品の確認、ルートの接続状態などのダブルチェックは徹底していました。

 

 

  • 検査内容

 

『血液検査、尿検査、尿量検査、体温測定、血圧測定、血中酸素濃度測定

 

血液検査は、毎朝行います。

尿検査は、毎朝行います。

尿量検査は、尿が出る度に毎回、測定カップに全量入れます。

体温測定は、自分で毎日、朝・昼・晩に測定して、記入用紙に書き込みます。

血圧測定、血中酸素濃度測定は毎日、朝・昼・晩に看護師さんが測定してくれます。

 

 

血液検査では…問題なし

尿検査では…問題なし

尿量検査では…基準以下

体温測定では…問題なし

血圧測定では…問題なし

血中酸素濃度測定では…問題なし

 

尿量検査で尿量が少なかったので、利尿薬を点滴にて投与されました。この薬はすぐに効果がでて、10分位で、トイレに駆け込み、また10分位でトイレの繰り返しで、大変です。

 

尿量検査は、抗がん剤の副作用で腎臓障害予防の為です。

基本となるのは、十分な水分補給と尿量の確保です。これによって抗がん剤の排泄を促し、腎臓へのダメージを軽くすることができます。

トイレに尿量を測定する機械がありまして、尿が出る度に、測定カップに全て尿を入れて、機械にセットすると、自動で測定してくれます。

尿量が少ない場合には、必要に応じて利尿薬が使われることもあります。

大量の水分をとるのが不可能なときは、水分をとる代わりに電解質輸液の点滴で水分を補います。

 

□血中酸素濃度測定とはパルスオキシメーターと言う測定器です。パルスオキシメーターの指をはさむ部分は、発光部分とセンサーで構成されています。発光部分は赤色光と赤外光を発し、これらの光が指先を透過したものをセンサーで測定します。血液中のヘモグロビンは酸素との結合の有無により赤色光と赤外光の吸収程度が異なるので、センサーで透過光を測定して分析することにより、血液中の酸素量を測定することができます。

通常、血液中の酸素量は約96~99%ですが、一定レベルを下回ると、立ちくらみ・めまい・卒倒などの症状が起き、最悪の場合生命の危険がありえますので、重要な測定となります。

 

 

4)感想、思ったこと

 

抗がん剤治療を始めて、約3ヶ月経ち、予定していた治療期間が終了です。

CT検査、MRI検査等の画像にて、がん細胞の進行が抑えられている事も確認できました。

この3か月間はとても長く辛かったですが、ようやく終わり安心しました。

今後は、2週間休み、その後、がん細胞切除の手術になります。

 

骨髄抑制は治療終了後も回復するまでは、マスクを着用し、手洗い、うがいをして、感染症などに気を付けます。

 

倦怠感は治療中はずっと続いていましたが、治療終了後、1週間位で無くなります。

耳鳴り、吐き気、嘔吐は、治療終了後、4~5日位で無くなります。

 

体重は、ベッドでの生活が長く、食事量も減っていたので、治療前に比べて約6㎏位減りました。

 

 

 

5)次の取り組み

 

手術にてがん細胞の切除、膝の人工関節置換施行

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