15日目、抗がん剤投与

1)病状、及び症状

 

『左脛骨の平滑筋肉腫』

 

 

2)治療方法とその内容

 

抗がん剤(シスプラチン+イホマイド)を投与

 

□シスプラチン・・・製造会社は、日医工株式会社、株式会社ヤクルト。

効果があるとされるのは、睾丸腫瘍、膀胱がん、尿管腫瘍、前立腺がん、卵巣がん、頭頸部がん、肺がん、食道がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫、胃がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、中皮腫、骨腫瘍、子宮体がん、悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍、移行上皮がん。

副作用は、腎臓障害、吐き気、嘔吐、食欲不振、骨髄抑制(骨髄の働きが低下し、赤血球、白血球、血小板の数が減少)、聴力低下、難聴、耳鳴り、脱毛が報告されいます。

※保険適用されます。

 

□イホマイド・・・製造会社は、シオノギ製薬株式会社

効果があるとされるのは、小細胞肺がん、前立腺がん、子宮頸がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫、悪性骨軟部腫瘍、小児悪性固形腫瘍、乳がん。

副作用は、吐き気、嘔吐、脱毛、倦怠感、出血性膀胱炎、骨髄抑制(骨髄の働きが低下し、赤血球、白血球、血小板の数が減少)、急性腎不全、間質性肺炎、心不全、不整脈、痙攣が報告されいます。

※保険適用されます。

 

この2つの抗がん剤を交互に投与して、がん細胞の分裂を止め、やがて死滅させるのが目的です。

 

1日の流れは朝7時位に血液検査、体温測定、血圧測定、血中酸素濃度測定をします。9時前に先生方による回診があり、体調、検査結果に問題なければ、予定通り、投与の開始となります。

抗がん剤投与は10時位からスタートです。流れは、まず、CVポートに点滴の針を刺してルートを作ります。次に生理食塩水を流して血管にきちんと流れる事を確認する。

次に輸液ポンプで流量設定し、始めに、吐き気止めの薬を投与し、次に抗がん剤を投与します。最後に生理食塩水で洗い流して終わりです。

投与する量は、身長、体重、年齢、がんの種類、体調によって違うみたいです。

必ず、患者さんの名前の確認、2人の看護師さんによるダブルチェックは徹底していました。

体温測定、血圧測定、血中酸素濃度測定は朝・昼・晩の3回行います。

消灯は夜9時ですが、抗がん剤投与は数日連続で投与なので、就寝中もそのまま続きます。

 

□輸液ポンプとは、一定の速度で薬剤を持続投与するための医療機器です。 指示された輸液速度で、輸液を確実に管理したい場合に使用します。

化学療法、中心静脈栄養、インスリン入りの輸液、脳降下薬使用など、輸液流量の厳密な管理が必要なときに使用します。

点滴のチューブが身体などで潰れて、ルートが閉塞したり、ルート内に気泡が混入している時などにはアラームが鳴り異常を知らせます。

 

3)検査内容

 

『血液検査、尿検査、尿量検査、体温測定、血圧測定、血中酸素濃度測定』

 

血液検査は、入院直後すぐと、毎朝行います。

尿検査は、入院直後すぐと、毎朝行います。

尿量検査は、尿が出る度に毎回、測定カップに全量入れます。

体温測定は、自分で毎日、朝・昼・晩に測定して、記入用紙に書き込みます。

血圧測定、血中酸素濃度測定は毎日、朝・昼・晩に看護師さんが測定してくれます。

 

□尿量検査は、抗がん剤の副作用で腎臓障害予防の為です。

基本となるのは、十分な水分補給と尿量の確保です。これによって抗がん剤の排泄を促し、腎臓へのダメージを軽くすることができます。

トイレに尿量を測定する機械がありまして、尿が出る度に、測定カップに全て尿を入れて、機械にセットすると、自動で測定してくれます。

尿量が少ない場合には、必要に応じて利尿薬が使われることもあります。

大量の水分をとるのが不可能なときは、抗がん剤投与の前日から、水分をとる代わりに電解質輸液の点滴で水分を補います。

 

 

血液検査では…問題なし

尿検査では…問題なし

尿量検査では…問題なし

体温測定では…問題なし

血圧測定では…問題なし

血中酸素濃度測定では…問題なし

 

 

4)感想、思ったこと

 

抗がん剤治療中には日常生活で気を付けなければいけない事が、たくさんあります。

特に重要なのが、副作用により、白血球が減少して、細菌に対する体の抵抗力が弱くなり、感染しやすくなることです。

外出時にはマスクを着用し、人混みはなるべく避けて、帰宅したら必ず手洗い、うがいをする。風邪、百日咳、水ぼうそうの人には近づかない。

食後には歯磨きをして口のなかを清潔に保つ。ただし、歯茎を傷つけないようにします。

その他、入浴などをこまめにすることで、感染症を予防することができます。

続いて、副作用により、赤血球が減少すると、貧血症状を感じることがあります。

転倒に注意し、歩行は動悸や息切れのしない範囲でゆっくりと行う。疲れやすい場合には、十分な休養をとります。

続いて、副作用により、出血を止める作用がある血小板が少なくなると、容易に出血しやすく、また出血が止まりにくくなります。

歯磨きは歯茎を傷つけないように。また、ひげそりには注意し、なるべく電動カミソリを使用する。排便時には力まない。などの注意が必要です。

 

抗がん剤は朝から投与して、夕方位だったと思いますが、徐々に耳鳴り、倦怠感が出てきました。そして、翌日には吐き気、嘔吐が強くなって、食事があまりできなかったです。事前に副作用の話は聞いていたけど、実際は思ってたよりとても辛かったです。

あとは入院中は退屈ですね。1日が長かったですね(笑)

 

 

5)次の取り組み

 

シスプラチンとイホマイドの抗がん剤を数日連続で交互に投与し、数日間休みを入れて、これを1クールとして、約3ヶ月間続けます。

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